- 血液浄化(アフェレーシス)とは
- 血液浄化療法(LDLアフェレーシス)
- 期待できる効果や対象となる方
- 血液浄化の流れや施術時間は?
- 血液浄化療法の頻度・回数はどのくらい?
- どのくらいの血液を浄化するの!?
- 血液浄化療法の注意点・副作用
- 血液浄化療法のよくある質問
- 料金
血液浄化
(血液アフェレーシス)とは
血液浄化療法
血液から不要あるいは、体にとって有毒な物質を除去する治療方法のことで、透析、ろ過、分離などの方法があります。そのうちの1つにLDLアフェレーシスがあり、大阪市北区のゲートウェイクリニック大阪梅田では「予防医療」の一環として行っております。
血液浄化療法
(LDLアフェレーシス)
一般的に、LDLコレステロールを取り除くことを目的に行う治療方法ですが、当院では予防医療として血管内血栓やプラークの発生予防、血管を収縮させる物質の除去や血液の流れを改善するために行っております。
血漿吸吸着療法
(リポソーバーLA-15)
LDLコレステロールを選択的に除去する治療です。血液浄化装置によって体外に引き出した血液を血漿成分と血球成分に分けてから、血漿成分のみリポソーバーLA-15を通過させます。その際にLDLコレステロールを吸着し、血液を体内に戻します。
期待できる
効果や対象となる方
LDLアフェレーシスに期待できる効果は、動脈硬化や血管内腔狭窄の予防および、下肢血流を改善することが挙げられます。一般的にLDLコレステロールは血管内に入り込み、血管を硬く狭くしますが、早めに除去し血管病変の発症を防ぐことが可能です。また治療の過程で、血液凝固を引き起こすフィブリノーゲンも除去できるため、下肢の細い血管の血流改善も見込めます。
当院では、「標準治療では十分な効果を得られない生活習慣病」に対する治療の選択肢として、自費診療でご提供しております。
対象となる方
- 糖尿病や喫煙歴がある方で脳梗塞や心筋梗塞のリスクが気になる方
- 標準治療を受けていても脳梗塞や心筋梗塞の既往がある方
- 血液検査や血圧は正常かつ薬物療法の適応はないが、動脈硬化の指摘を受け積極的な対策を希望される方
- アトピー性疾患、突発性難聴、加齢黄斑変性症がある方
など
血液浄化の流れや
施術時間は?
1診察・カウンセリング
診察前にご記入いただいた問診表をもとに、医師が診察いたします。
※以下の方には治療をお断りする場合がございます。あらかじめご了承ください
- 標準治療を受けていない方
- 医師の診察により当治療法が未適応と判断された方
- 即効性を期待するなど予防治療の意識を正しく理解できない方
- 治療中の注意事項へご理解やご協力をいただけない方
など
2施術
血液を体外循環させるための準備を行います。肘関節や上腕付近の静脈に脱血用と返血用の2本の針を穿刺し、血液浄化装置を作動させ、血液浄化療法を開始します。治療中は担当スタッフが患者様の状態を観察し、適宜、必要な処置を行います。
- 所要時間:2時間半~4時間
- 使用薬剤:血液を固まりにくくする抗凝固剤
- 治療中の姿勢:ベッド上で仰向け、安静にしてください
- 治療中の注意点:かゆみ、発疹、呼吸困難等の体調不良時は早急にスタッフへお声がけください
血液浄化療法が終了次第、返血処置、抜針、止血を行います。30分程度、ベッド上で安静にした後、起床のお声がけをしましたら治療は終了となります。
3結果説明
血液浄化療法の効果測定のために、治療前後に採血を行います。主に以下の血液項目について検査し、後日結果をご説明いたします。
- 血液検査項目:総コレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪、HDLコレステロール、CRP定性など
4アフターケア
施術後は、止血後の再出血や起立性低血圧などの副作用症状が現れることがあります。その際は早急にお近くの医療スタッフへお声がけください。適宜、医療処置を行い、安全確認してからお帰りいただけるようご案内いたします。
その他、後日に気になることがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
血液浄化療法の頻度・
回数はどのくらい?
予防医療としての血液浄化療法は、複数回の治療を受けられることを推奨します。
具体的な頻度や回数は、血液検査の結果などをもとに医師からご説明いたします。
どのくらいの血液を
浄化するの!?
目安として1回の治療で2ℓから4ℓの血液量を浄化します。ただし、血管が細い方や血圧低下が著しい方など様々な状況に合わせて、血液浄化量の個人差があります。
血液浄化療法の
注意点・副作用
注意点
- 複数回の血液浄化を念頭に
特に生活習慣病への予防治療として行う場合は、1回の効果は限られています。定期的な血液浄化を念頭にご検討ください。
- 治療の開始や継続、中止について
血液浄化療法にはお体への負担とリスクがあるため、医師が診断して治療の開始や継続、中止を決定します。患者様の安全を第一に考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
副作用
血液浄化療法中は抗凝固剤の使用や血液の体外循環によって、以下の副作用を生じることがあります。
- 血圧低下
- 頭痛
- 嘔吐
- 呼吸困難
- 不整脈
など
血液浄化療法の
よくある質問
痛みがありますか?
血液浄化療法で使用する針は、一般的な針よりもやや太いため、穿刺時に痛みを感じる場合があります。その痛みを和らげるため、治療開始の30分前に局所麻酔剤を塗布します。
食事制限はありますか?
治療前の食事は、軽食で済ませることを推奨しております。治療中は、血液の体外循環により血圧低下や消化器症状(嘔気等)が生じやすいため、消化器への負担を減らしておくと安心です。
いつも飲んでいる薬はどうしたらいいですか?
診察・カウンセリング時に、内服薬の有無や詳細をお知らせください。医師が判断いたします。
特にACE阻害薬や降圧薬を内服中の方は、必ず医師へご相談ください。
※ACE阻害薬は、LDLアフェレーシス当日の内服を禁止されております
保険診療になりませんか?
LDLアフェレーシスが保険適応となるのは、薬物治療に反応しない以下の疾患に限られています。
- 巣状糸球体硬化症
- 閉塞性動脈硬化症
- 家族性高コレステロール血症
なお当院では、より健康に生きるための医療として保険の枠組みにとらわれない形でご提供させていただいております。ご理解とご協力をお願いいたします。
外国語通訳をお願いできますか?
通訳が必要な方は、初回診察のご予約時にご相談ください。
具体的な所要時間はどのくらい?
具体的な所要時間は、処理量と1分間の脱血量(血流量)によって異なります。
計算式は、処理量÷(血流量×0.25※)=所要時間です。
仮に、2500mlの血液を血流量100ml/分で浄化する場合は、2500ml÷(100ml×0.25)=100分となります。
※…0.25は、脱血した血液のうち浄化できる率が25%とされているところから引用しています
料金
血液浄化
血液浄化 | 料金 |
---|---|
1回30分(初回おためし) | ¥300,000 |
1回30分 | ¥500,000 |
1回60分 | ¥1,000,000 |
1回120分 | ¥2,000,000 |
1回180分 | ¥3,000,000 |
全て税込価格表示です。