生活習慣病はどういう病気?
完治しますか!?
生活習慣病とは、食生活や運動習慣、ストレス、喫煙、飲酒、休息などの生活習慣が発症や進行に大きく関わる病気の総称です。近年、食生活の欧米化や運動不足により、小児においても生活習慣病が問題視されています。生活習慣病は自覚症状がないまま発症し、動脈硬化が進行することで、脳卒中や心臓病の発症リスクを高めます。
しかし、早期に生活習慣の改善に取り組むことで、症状の改善が期待できる場合もあります。健康診断で軽度の異常を指摘された場合も、放置せずに早めに医療機関を受診することが大切です。
当院では、生活習慣病の予防や治療、合併症の検査などを行っています。生活習慣病にお悩みの方や、健康診断で異常を指摘された方は、お気軽に大阪市北区のゲートウェイクリニック大阪梅田までご相談ください。
糖尿病
糖尿病とは
糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンの量が減少したり、インスリンの働きが低下したりすることで、血糖値が慢性的に高くなる病気です。動脈硬化を進行させ、心臓病や脳卒中の発症リスクを高める要因にもなります。
糖尿病には1型と2型があり、それぞれ原因や治療方法が異なりますが、当院ではどちらの糖尿病の診断・治療にも対応しています。健康診断で血糖値の異常を指摘された方は、お気軽に当院までご相談ください。
糖尿病の種類
1型糖尿病
1型糖尿病は、免疫の異常により膵臓のβ細胞が破壊され、インスリンがまったく、またはほとんど分泌されなくなる病気です。1型糖尿病の発症には生活習慣の影響はなく、治療には主にインスリン注射などの薬物療法が必要となります。
2型糖尿病
2型糖尿病は、食生活や運動習慣などの生活習慣の乱れや遺伝的要因によって、膵臓からのインスリン分泌が低下し、慢性的な高血糖を引き起こす糖尿病です。日本人の糖尿病の9割以上が2型糖尿病であり、生活習慣病に分類されます。発症初期には自覚症状がほとんどありませんが、進行すると糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害の3大合併症を引き起こすことがあります。
2型糖尿病の原因
- 暴飲暴食
- 運動不足
- 睡眠不足
- 不規則な生活リズム
- 糖質の過剰摂取
- 肥満体型
- 遺伝
など
2型糖尿病の主な原因は生活習慣の乱れですが、肥満や遺伝も発症リスクを高める要因となります。
2型糖尿病の治療
2型糖尿病の治療は、生活習慣の乱れを改善する食事療法や運動療法が基本です。ただし、生活習慣の改善だけでは効果が不十分な場合や、合併症のリスクが高い場合には、薬物療法を導入します。
食事療法
食事量だけでなく、食事内容や食べ方にも工夫が必要です。
- 食べ過ぎや糖質の過剰摂取、間食を控えましょう
- バランスの取れた食事を心がけましょう
- 野菜→タンパク質、脂質→糖質の順番で食べることで、血糖値の上昇を抑えましょう
- ゆっくりよく噛んで食べ、インスリンの分泌を促しましょう
など
運動療法
ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動は、インスリンの効果を高めて血糖値を下げる効果があります。さらに、筋肉量を増やすことでインスリンの働きがより高まります。無理なく、ストレスを感じない範囲で、これらの有酸素運動を日常生活に取り入れましょう。
薬物療法
薬物療法では、血糖値を下げる内服薬、GLP-1受容体作動薬の注射や内服薬、インスリン注射などが使用されます。
高血圧症
高血圧症とは
高血圧症とは、血圧が慢性的に高い状態を指します。高血圧症には、生活習慣が原因で起こる本態性高血圧と、他の病気が原因で起こる二次性高血圧の2種類があります。一般的に高血圧症という場合は、本態性高血圧を指します。高血圧症は動脈硬化を進行させ、心臓病や脳卒中の発症リスクを高める要因となります。
健康診断で血圧の異常を指摘された方は、お気軽に当院までご相談ください。
診断基準
高血圧症の診断基準は、医療機関で測定する診察室血圧と、自宅で測定する家庭血圧で異なります。自宅で測定する方がリラックスしているため、家庭血圧の基準値は診察室血圧より5mmHg低く設定されています。
医療機関で測定する場合
上の血圧が140mmHg以上/下の血圧が90mmHg以上
自宅で測定する場合
上の血圧が135 mmHg以上/下の血圧が85 mmHg以上
高血圧症の治療
高血圧症の治療は、生活習慣の乱れを改善する食事療法や運動療法が基本です。ただし、生活習慣の改善だけでは血圧が十分に下がらない場合は、薬物療法を導入します。
食事療法
摂取エネルギーや食塩の過剰摂取に注意し、栄養バランスのとれた食事をすることが重要です。
- 1日の塩分摂取量を6g未満に抑えましょう
- 1日の摂取エネルギーを調整し、適正体重を維持しましょう
- 過度な飲酒を控えましょう
運動療法
高血圧症の改善には、適度な運動を継続して行うことが重要です。
- ウォーキング、ジョギング、水泳などの有酸素運動を行いましょう
- 1日30分、週に4~5日、継続して運動を行う習慣をつけましょう
など
薬物療法
薬物療法では、利尿剤、カルシウム拮抗薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬、β遮断薬、α遮断薬などが使用されます。
患者様お一人おひとりに適した薬剤を、単独または組み合わせて処方します。
脂質異常症
脂質異常症とは
脂質異常症とは、血液中のLDLコレステロールや中性脂肪が基準値より高い、またはHDLコレステロールが基準値よりも低い状態を指します。この状態が続くと、動脈硬化が進行し、心臓病や脳卒中の発症リスクが高まります。
脂質異常症の治療
脂質異常症の原因が生活習慣の乱れにある場合、食事療法や運動療法によって生活習慣を改善することが治療の基本になります。具体的には、脂質や炭水化物の過剰摂取を控え、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を日常生活に取り入れます。
ただし、食事療法や運動療法だけでは改善が不十分な場合には、薬物療法を導入することがあります。
高尿酸血症・痛風
高尿酸血症・痛風とは
高尿酸血症とは、血液中の尿酸値が7.0mg/dLを超えた状態を指します。尿酸値が高い状態が続くと、足の関節などで尿酸が結晶化し、炎症と激しい痛みを引き起こします。この状態を「痛風」と呼びます。痛風がさらに進行すると、尿路結石などの合併症が生じる場合もあります。
治療
高尿酸結晶の治療は、食事療法と運動療法で生活習慣を見直すことが基本となり、必要に応じて薬物療法を導入して尿酸値を下げます。具体的には、プリン体を多く含む食品やアルコールを控え、バランスの取れた食事を心がけて適正体重を維持します。
関節に激しい痛みがある場合は、鎮痛薬を使用して痛みを緩和させます。
心筋梗塞
心筋梗塞は、心臓の筋肉に血液を供給する冠動脈が詰まり、酸素不足によって心臓の筋肉の一部が壊死する病気です。発症時には激しい胸の痛みを伴い、場合によっては突然死のリスクもあります。
狭心症
狭心症は、冠動脈の狭窄により心臓への血液供給が不足する病気です。症状には突然の胸痛、締め付け感、動悸、息切れなどがあり、安静時に治まることが多いため見過ごされがちです。しかし、これらの症状が一度でもあれば要注意です。症状の持続時間や程度に関わらず、胸痛などが現れたら医療機関の受診が必要です。特に冷や汗や意識障害を伴う場合は緊急性が高いため、速やかに診察を受けることが重要です。