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息切れ

息切れとは

息切れとは安静にしている時は無意識に呼吸していますが、息切れは呼吸に努力が必要な状態や酸素不足を補うために激しく呼吸する状態を指します。
全速力で走った時に息切れが起こるのは普通ですが、軽い坂道や階段で息切れしたり、普通のスピードで歩いても息切れしたりする、すぐに呼吸が荒くなる、浅く速い呼吸を繰り返す、深呼吸が必要になる場合は、お早めに大阪市北区のゲートウェイクリニック大阪梅田へご相談ください。

息切れの症状チェック

以下のような時に息切れがある場合には、一度当院にご相談ください。下の項目ほど、重度の息切れとなります。

息切れの症状チェック
  • 早足や、緩やかな上り坂で息切れする
  • 駅の階段の昇り降りで息切れする
  • 同年代の人と歩くと自分だけが息切れする
  • 平坦な道を100m歩くだけで息切れする
  • 平坦な道を数分歩くだけで息切れする
  • 息切れがひどく外出できない
  • 服を着替えるだけで息切れする など

息切れの原因

酸素供給と二酸化炭素排出の機能低下や血液循環が悪化すると酸素不足を起こし、それを補うために呼吸が荒くなって息切れします。
息切れは大きく3つに分類することができます。最も重要なことは、命に関わる心臓疾患を適切に診断・治療し、悪化しないようにすることです。今まで息切れせずにできていた動作や運動で息切れするようになったら、すぐに当院を受診してください。

循環器の心臓

心臓の異常や疾患が動悸と息切れを引き起こすことがあります。心筋梗塞、狭心症、心不全、弁膜症、心膜炎、拡張型心筋症、不整脈などが考えられます。

呼吸器の肺

呼吸器の異常や疾患も動悸と息切れを引き起こす可能性があります。肺炎、慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息、咳喘息、気胸、肺塞栓症などが考えられます。

その他

ストレス・不安

強い感情的なストレスや不安は自律神経のバランスを崩し、動悸や息切れを引き起こすことがあります。これらはパニック障害や不安障害の症状として現れることもあります。

貧血

赤血球やヘモグロビンの量が不足している貧血は、酸素供給が不十分になり、動悸や息切れを引き起こすことがあります。

運動・身体的活動

運動中は心拍数が上昇し、呼吸が速いため、一時的に息切れすることがあります。これは正常な反応ですが、集中的な運動や心臓・肺の問題も考慮する必要があります。

息切れを引き起こす
病気・疾患

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

息切れを引き起こす代表的な呼吸器疾患で、毒性のある物質によって肺機能が徐々に失われる進行性の病気です。最終的には呼吸不全に至り、死亡することもあります。主な原因は喫煙で、受動喫煙もリスク要因です。

気管支喘息

アレルギーによって気管支に慢性的な炎症が生じる疾患で、軽い刺激で気道が狭くなり、喘息発作を引き起こします。この際、ヒューヒューやゼイゼイという音がする喘鳴が発生します。治療は、慢性的な炎症を改善するものと、発作時に気道の狭窄を解消して症状を和らげるものがあり、発作をできるだけ起こさないようにコントロールしていきます。

貧血

血液中で酸素を運ぶ役割を果たすのは、赤血球内のヘモグロビンで、鉄分が不足すると生成が不十分になり、鉄欠乏性貧血が発生します。貧血になると体内の酸素が不足するため、頻脈、めまい、息切れなどの症状が現れます。

心不全

心不全で心臓のポンプ機能が低下し、十分な血液を送り出せないことで息切れを起こす場合があります。心不全は様々な心疾患の進行により発症しますが、他にも高血圧、貧血、腎臓病、甲状腺機能亢進症、ウイルス感染症、睡眠時無呼吸症候群、化学療法や放射線療法、過度なアルコール摂取、薬物中毒、肥満、加齢、ストレスなど多くの原因があります。特に睡眠時無呼吸症候群と心不全が併発する場合、死亡リスクが上昇することが指摘されています。

狭心症

心臓は全身に血液を供給するために休むことなく拍動しており、その活動に必要な酸素や栄養を心筋に供給するのが冠動脈の役割です。狭心症は、冠動脈への血流が一時的に不足し、心筋が酸素不足になることで、締め付けられるような胸痛や息切れを引き起こす疾患です。主に動脈硬化によって冠動脈が狭窄し、運動などの負荷がかかると狭心症発作が発生します。

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不整脈

心臓の拍動リズムが異常になる状態を指し、脈が速くなる頻脈、遅くなる徐脈、または脈が不規則になるタイプがあります。これにより動悸や息切れの自覚症状が現れることがあります。経過観察が必要な場合もありますが、治療が必要である危険な不整脈も存在しますので、当院にご相談ください。

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腎機能障害

腎臓機能が低下すると、尿の生成が不十分になり、余分な水分が排出されなくなります。この結果、むくみや胸水、腹水が生じ、血管内の水分量が増加することで心臓に負担がかかり、息切れなどの症状が現れることもあります。

更年期障害

更年期は、閉経を挟んだ前後5年ずつの10年間を指し、この期間に女性ホルモンの分泌が大きく変動・低下します。この変化に伴い、自律神経のバランスが崩れ、様々な症状が現れます。主な症状には、急激なほてりと大量の発汗を伴うホットフラッシュ、息切れ、動悸、めまい、肩こり、イライラ、倦怠感などがあります。

バセドウ病(甲状腺亢進症)

甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気で、安静時にも頻脈が見られる場合は甲状腺機能亢進症が疑われます。息切れの他、手の震え、手足のしびれ、微熱、疲れやすさ、体重の減少、暑がり、喉の腫れなどの症状があります。この病気は女性に多く、更年期障害と似た症状があるため、発見が遅れることがあります。

脳出血

脳の動脈が破れて出血する疾患で、出血の場所や範囲によって様々な症状が現れます。高血圧がリスク因子で、寒暖差などで血圧が急上昇すると発生しやすいです。突然の激しい頭痛、めまい、吐き気、言語障害、意識障害が見られた場合は、すぐに救急受診が必要です。また、脳出血によって呼吸器障害が起こることもあり、その際には動悸や息切れを伴うことがあります。

心筋梗塞

心筋梗塞は、締め付けられるような激しい胸痛が典型的な症状ですが、胸ではなくみぞおちや腕、喉、顎、歯など、原因から離れた場所に放散痛を起こすこともあります。また、吐き気、動悸、息切れ、失神などを起こすこともあります。ただし、糖尿病などで神経障害があると強い痛みを感じないことがあります。

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息切れの方に実施する検査

息切れの方に実施する検査息切れがある場合、まずパルスオキシメーターを使用して血中の酸素濃度を測定します。その後、息切れの根本的な原因を調査するために必要な検査を行います。肺疾患が疑われる場合は呼吸機能検査やレントゲン、CT検査を実施し、心疾患が考えられる場合は心電図、心エコー検査、24時間ホルター心電図検査を行います。

息切れの治療

息切れの治療心不全、弁膜症、冠動脈疾患、不整脈などが原因で息切れが生じている場合、それぞれの病状に応じた治療を行います。
基本的には、食事や生活習慣の改善、運動療法、薬物療法を実施し、必要に応じて心臓カテーテル手術、カテーテルアブレーション治療、ペースメーカーの植え込み手術などを検討します。また、心不全の場合は肺に余分な水分が溜まり息切れが起こるため、水分や塩分の制限も行います。